「英語はどうやって勉強すればいいですか?」「おすすめの教材はありますか?」――コーチをしていて、いちばんよく聞かれる質問です。どちらも良い質問ですし、正直な答えは、多くの人が思っているよりずっと前向きなものです。
長年見てきて、ひとつ気づいたことがあります。私の知っている英語がとても上手な人たちには、次のどれかが共通していることが多いんです。
- 子どもの頃から英語を話して育った。
- 海外に住んだことがある。
- ドラマや本、映画など、何かしらのメディアに夢中になったことがある。
育った環境は今から変えられませんし、誰もが海外に引っ越せるわけでもありません。でも3つ目は、誰にでもできます。この記事はその話です。
インプットとアウトプット
いちばん良い学び方は何か、とみなさん知りたがります。単語帳や文法書? 会話の練習? それとも何か別のもの?
学びは、突き詰めるとインプットとアウトプットの2つに分けられることが多いです。アウトプットは、話すこと、書くこと、議論すること、英会話のクラス。インプットは、参考書やTOEICの問題集でもいいですが、ドラマや映画、音楽、本、あるいは海外を旅して周りから聞こえてくる言葉でもあります。
実は、どれも効果があります。どう組み合わせるのがいいかは、あなた自身や目標、学び方のスタイルによって変わります。これは良いニュースです。見逃している「正しい方法」がひとつだけある、というわけではないのですから。
本を読むことをすすめる理由
アメリカの子どもたちが学校でどう英語を学ぶか考えてみてください。単語リストを繰り返し覚えながら育つわけではありません。文法の授業も多少はありましたが、英語の授業で何を覚えているか聞くと、たいてい返ってくるのは本の話です。ヘミングウェイを読んだ、ハーパー・リーを読んだ、シェイクスピアを読んだ、と。
本を読むと、こんなことが起きます。
- まずは当然、新しい単語を覚えます。「これはどういう意味?」と何度も立ち止まるうちに、語彙は自然と増えていきます。これは必ず起こります。
- さらに良いことに、単語同士がどうつながるのかが見えてきて、言葉が作るパターンに気づくようになります。
- やがて、トーンや語り口、文体まで感じ取れるようになります。この作者、この登場人物は、短くストレートに話すタイプか。それとも、長くて追いかけにくい文で話すタイプか。
- 他の人の視点を知り、誰かの目を通して世界を見ることができます。
- そしてもちろん、自分に合った本は純粋に面白い。良い物語は続きが気になりますし、良い物語は勉強しているという感覚がありません。
では、なぜみんなやらないのか?
実際にハードルはありますし、きちんと言葉にしておく価値があります。
ひとつ目は、圧倒されてしまうこと。どの本を選べばいい? 自分のレベルに合うのはどれ? 読み始めれば、わからない部分も必ず出てきます。
読むのがとても遅く感じたり、本が長く感じたり、読み始める前にもっと英語力が必要なのでは、と思うかもしれません。実際そういう場合もありますし、それはまったく普通のことです。ネイティブでも同じように感じます。私も『罪と罰』のような本を手に取ると、今でもそう感じます。
大切なのは、正しい本を選ぶことと、正しいサポートがあることです。これはまさに、アメリカの高校の先生が生徒のためにしていることです。本は選び抜かれていて、何を読むかはもう決まっている。どのページまで読むかが指示され、先生とクラスメイトが一緒に支えてくれる。
ふたつ目のハードルは、毎日が忙しいこと。本を読む時間なんてある? たしかにコミットメントは必要です。でも、SNSや映画のために時間を作るのと同じように、本のための時間も作れます。その時間が英語のためになって、しかも心から面白いなら、それは本当の意味での一石二鳥です。
ブッククラブとは?
ブッククラブは、こうしたハードルに対する私の答えです。
何よりもまず、英語力を伸ばしたい人のためのものです。これは英会話のクラスであって、流暢に話せる人のためのディスカッショングループではありません。読書を通して英語を伸ばすのを楽しめるかもしれない、そしてそのための仕組みと良い仲間がほしい、という方のためのクラスです。
進め方はこうです。
- 1冊の本を全6回で、最大6人の少人数グループで読みます。
- 1週ずつ進み、毎週「次回までに1〜3章を読む」のような明確な目標があります。
- 読む前に、つまずきそうな単語と、当日話し合う質問をまとめたノートをお渡しします。
- そして集まって、一緒に話し合います。
最後には、必ず1冊を読み終えています。達成感があり、新しい単語やパターンを身につけ、本の中のアイデアについて本物の会話をしているはずです。
シーズン1は2027年1月に開講予定です。英語の本を1冊まるごと読んでみたいと思ったことがあるなら、ぜひご参加ください。ブッククラブのページから事前登録いただければ、詳細をお送りします。
